KIRARI MACHINOHITO

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【エンターテイメント】 中野 喜一郎(なかの きいちろう)

今回は、8/9に開催しました、『いちご倶楽部・夏祭り』のステージで奇術師としてみごとな手品をして下さった、”ラッキー中野”こと中野喜一郎さんをご紹介します。

TVドラマ「ふたりっ子」のオーロラ輝子のモデルとなった叶麗子さんの出演している通天閣歌謡劇場にも、マジシャンとして出演されたこともある中野さん。手品を始められるきっかけは、お母様が介護施設に入所さたことだそうです。お母さんがお世話になった恩返しの気持ちで、介護施設への慰問活動を始められました。これが中野さんのマジシャンデビュー。それからというもの、福祉施設を中心に、老人会、子供会、地域の夏祭り、ちょっと変わったところではお寺の報恩講と、現在では年間数十回ほどのステージを重ねておられます。

 

 

マジックは大きく分けテーブル、イリュージョン、プロダクションの3種類に分かれています。中野さんはプロダクション・マジック(モノからモノを出すマジック)をなさっています。その理由をたずねると「鮮やかに、華やかに、見た目が良いから」だとか。そして「最初は安くてちっちゃなネタでやるんだけど、そのうちだんだん、他の人がやってないネタや手のかかるネタをやりたくなるんよ」と中野さん。上手くなってくるとそうなりますよね。その気になるんですね。

 

私もマジックバーなんかに行った後、「ちょっとした手品ができたら、うけるだろうなぁ」とその気になって、手品の道具をおもちゃ屋で買ったことがあるのですが…、続かない。どうして練習していいのか?がわからないから、上手くならないんです。そこで、中野さんに練習方法を聞いてみました。「手品の道具はプロが出入りするマジックショップで買うこと。そうすればその店で教えてくれますし、その後は練習用のDVDを見て練習するんですよ」と中野さんは言われました。やっぱり、直接教えてもらわなければ無理ですよね。今でも中野さんは、マジックショーの日程が決まれば、一週間前から一日2~3時間の練習をされます。勿論その前に出し物を決めて、進行の組み立てや振り付けを考えられるんですけどね。『いちご倶楽部・夏祭り』でのラッキー中野マジックショーは30分程度でしたが、準備には相当時間がかかっているんですね。改めて、感謝の気持ちで一杯です。「今年から地域の子供達に、毎週30分程度手品を教えていて、今度の老人会に子供達と一緒に発表するんです」と嬉しそうに話される中野さん。「手品の結果なんて関係ない、子供達が一生懸命やることや孫のマジックを見に来ることに意味があるんだ。楽しいからやる、友達に自慢したいだけでいいんよ」とも。最後に、中野さんに手品の魅力についておたずねすると、「相手が驚いたり、喜んでくれることかな」と話されました。

 

 

中野さんは定年退職後、子供がたくさん来てくれる商売をしたいと、伊庭町にて ”たこ一” というノスタルジックなたこ焼き屋を営んでおられます。お店でもリクエストがあれば、簡単な手品を見せてもらえることができます。取材中に近くの子供が、フランクフルトを買いに来ました。来店した子供を相手に楽しそうに話される姿を見ると、「このお店は中野さんの元気の源だな」とつくづく感じました。手品もたこ焼き屋も、「子供達の記憶の中に自分の事を、少しでも覚えていてくれたらありがたい」との思いからやられています。いつまでも元気で、地域の人達を楽しませてくれる活動を続けてもらいたいですね。

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