KIRARI MACHINOHITO

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【陶芸家】 大江 正章(おおえ まさあき)

「小学校の頃から絵が好きで、描いたり、美術館で鑑賞したりするのが好きでした」と話される大江さん。近くの野原や山に咲く草木や花、身近にある果物、小動物や動物の写真など、大江さんは見て好きなものを、次々とスケッチブックに描かれます。その鉛筆書きのラフスケッチに、マジックペンで縁取りをし、色鉛筆で着色するという浮世絵の様な手法で、大江さんの描かれる絵は作品として完成します。

地元の製陶工場で働かれていた大江さんは、仕事を通じて陶芸に興味を持ち、退職を機会に独自の創作活動を始められました。以来20年間にわたって、土づくり、造形作業、素焼き、絵付け、釉薬を塗って焼き入れと、全ての作業を一人でやられています。動物の好きな大江さんは、犬・猫・ウサギ・狸などの小動物に始まり、ヒョウ・トラ・熊・牛など様々な動物をモデルに、大小様々な陶芸作品を作られます。どんな形やポーズにするかは、粘土をこねて作りながら考えられるそうですが、インスピレーションと言うか、自然に手が動いてデザインできるのでしょうかね。

 

人形を作るようになられたのは10年ほど前。オランダ・ハワイ・グアムなどに海外旅行に行った事がきっかけだそうです。「貯金箱を作るつもりで人形を作ったら、予想以上に喜ばれてね」と、嬉しそうに大江さん。現在、人形は立ち姿がほとんどですが、「顔を描くのは難しいけど、座ったものや、寝転がっているものなど、今と違う仕草や表情の人形を作りたい」と創作意欲満々です。人形のほかにも、鑑賞用の絵皿や食器も作られます。食器は漬物用の豆皿が好きで、そこに大江さんの絵画作品が絵付け素材として活かされています。焼物は焼き上がるまで、作品の良し悪しが心配なんでしょうが…。「焼き上がりに色が違ったり、流れたりと失敗の連続でしたが、何度も作っているうちにコツがわかったんです。良い作品ができると嬉しいですし、好きで毎日作っているから楽しいし、楽しい気分で明るい人生を過ごせています」と話されます。素敵な言葉ですね。毎日どんなことも楽しんで取り組むと、明るい気持ちで過ごせますもんね。

 

作られた作品は、個展、共催展、作品提供という形で、滋賀や京都のギャラリーや会館で見ることができます。大江さんも自分の個展を見に行かれるそうです。大江さんは「初めは恥ずかしかったけれど、たくさんの人に見に来てもらって、作品を買ってもらえると、本当にうれしいんですよ」と笑われます。いつまでも楽しみながら、創作活動を続けて下さいね。

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