KIRARI MACHINOHITO

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【紙・玩具作家】三波 捷昭(さんなみ かつあき)

今回は東沖野(旧八日市市)にお住まいの切り絵作家、三波捷昭さんをご紹介します。 

キャリア20年超のハーレー乗りの三波さんは、毎年、仲間達と全国大会に参加したり、調子が良ければ毎月ツーリングに出かけられます。その行く先々で写真を撮ったり、気に入った風景があればスケッチをされています。

 

この写真やスケッチや心に残る風景が、三波さんの切り絵の題材となります。「作家も少なく、手軽にできるから」と、定年退職後「作家も少なく、手軽にでのライフワークとして、美 きるから」と、定年退職後術が好きだった三波さんは切り絵に取組まれました。創作活動に取組んで1年が過ぎた頃、奥さんの闘病生活と共に三波さんの切り絵教室が始まりました。同室の入院患者さんの心の励みにならないかと、目の前で絵を描いて、それを切り抜くと 「こんなものが出来る」と、切り絵を理解してもらうと共に、切り絵の楽しみ方を伝えられました。すると違う部屋からも、入院患者さんが切り絵を教えて欲 と違う部屋からも、入院患者さんが切り絵を教えて欲しいとの声が上がり、病院での切り絵教室が始まったのです。 「患者さんにはたっぷり時間があるし、道具はカッターと鉛筆、紙のサイズは30㎝×20㎝と場所も取らないので、毎日少しずつでも根気良く楽しんでもら
えたんです」と三波さんは話されます。

 

お弟子さんとして教えていた人達が、教室を手伝ってくれたり、“三人展”と題して一緒に個展を開いたり、闘病中の皆さんが生き甲として一生懸命取り組んでくれました。12年目を迎えた切り絵教室は多い時で7ヶ所、湖東地域を中心に多賀から野洲までと広範囲です。

 

お弟子さんに1ヶ所を任せていますが、今も5ヶ所で教室を開催中です。
「弟子が再入院したとか、亡くなったりと聞くと、何とも寂しい気持ちになりますね」と悲しそうに話されます。
教室で教えられる切り絵は色紙を使ったり、切り抜いた裏に色紙を貼ったりと、カラフルな作品もあるのですが、三波さんの作品はほとんどが白黒のモノトーンです。「色物の作品は飽きてくるんですよ。白黒は難しいけど、いつまでも飽きがこない」と三波さん。

 

13年間こだわって創りあげた作品は、300はゆうに超えるとか。これからも精力的に、創作活動を続けられるのかと思いきや…「最近、ちょっと病気をしてから気分が乗らない。
切り絵の創作活動は一休みやな」と笑って話されます。どうやらハーレーの方が熱心な様で、サイドカーやバンパーの取付など自分だけのハーレー造りにご執心です。

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