KIRARI MACHINOHITO

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【紙・玩具作家】 重野 真功(しげの まさのり)

今回は近江八幡市安土町下豊浦にお住いの、甲冑作家の重野真功さんをご紹介します。

彦根と言えば井伊家35万石の城下町。彦根築城400年祭を前に何とか盛り上げたいと、甲冑姿でイベント活動に参加する企画が練られていました。しかし甲冑は高額な上、動くどころか立っているのがやっとの重さ。安くて軽い甲冑ができないか?白羽の矢が当たったのは重野さんでした。プラモデル歴50年余りの重野さん。今で言うフィギアマニアで、知る人ぞ知る『タミヤの人形改造コンテスト』で全国6人以内の銅賞2度、佳作2度入賞の実力者なんです。

 

「工作が好きで、小学校に入る前から作ってたかな。小遣いも少なかったし、自分でプラモデルもなかなか買えず、紙でプラモデルの様に模型を作ってました。その経験が今に活かされてるのかな」と重野さん。「甲冑に興味のある人は結構あるけど、一番安いレプリカでも50万円と高いんで商売にならんのです。だから、造る人が減って技術や伝統がすたれるんです」と話されます。紙甲冑制作にあたり「ダンボールで造ることも考えましたが、それではイベントが終わったらそれで終わり。だから紙だと思われない、甲冑の代用品に使ってもらえるものとして、薄くて塗装のしやすい白ボール紙を材料に選んだんです」と、リアルさにこだわる重野さんらしいですね。制作には重野さんでさえ4 ヶ月。「普通の人なら1年掛かるでしょうね」と言われます。白ボール紙にパーツの線を描き、ハサミで切断し、パーツに樹脂を染込ませます。強度を出すためと、塗装の仕上がりを良くする作業です。次にパーツに紐を通す穴を開けます。

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