KIRARI MACHINOHITO

キラリ・まちの人

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【画家】 西塚 敏樹(にしづか としき)

今回は近江八幡市北末町で絵画造形教室を開かれている、画家の西塚敏樹さんをご紹介します。
お父さんは東京で書生をしながら日本画家を目指されていましたが、戦争が起こったためやむなく帰郷され、様々な仕事を体験後、京都で染色される着物や和装小物の図案を描かれていたそうです。その横でお父さんのマネをしながら、西塚さんは図案や絵を描いたりの少年期を過ごされました。画家になることを意識し始められたのが高校時代。
東京藝大を目指す凄い先輩に出会い、デッサンの基本を教えてもらったりと、一年間弟子の様に行動を共にされていたようです。その甲斐あって、美術大学に進学され絵画を学ばれました。

「学生時代に絵画教室やっていた先輩の代役として、軽い気持ちで始めたんだけど、行方知れずの音信不通で半年後にメキシコから帰ってきたんですよ。ひどい話でしょ。けれど結構楽しくて、単独で京都や大阪で絵画造形教室を始めたんですよ」と笑われます。その後恩師の紹介で、近江八幡にある近江兄弟社学園(現、ヴォーリズ学園)に26才で美術の講師として招かれ、現在まで美術の教鞭をとられています。

 

絵画の創作活動をされる中、2000年から絵画造形教室『アトリエビンジュ』を始められました。「生きる力は創造力だ」をキャッチフレーズに、工作、お絵かき、粘土、木工、切り絵、染色と色々なものにチャレンジできます。
また生徒さんが好きなモノや、やってみたいモノのリクエストに応えることや、西塚さんご自身が面白いと思ったことをドンドン取入れられています。取材をしている間も小学生数名が、アトリエで創作活動に取組んでいます。歳事記にある季節のモノや与えられた課題に取組む、その様子はさながら図画工作の授業時間のようです。「アトリエの様な遊び場の様な、好きなだけ過ごせるようにしています。集中して制作に取組み、飽きたら違う教材に取組む。

 

やりたいことを楽しみながら、自分が本当にやりたいことを見つける、個性に合わせてたどり着く活動を探しながら、キラリと光るモノを待っているって感じですかね。豊かな創造力と発想力は、将来生きていくための大きな力になりますからね」と西塚さんは話されます。生徒さんは3才くらいの子供から、70才の熟年層まで幅広い年齢層で、大人だとか子供だとかの差がなく学べます。子供の頃に習っていた子が、大学受験のために戻ってきてくれることもあるそうですが…。相当の集中力が必要ですね。現在は月曜日に野洲教室、火曜日に守山教室、水・土曜日に近江八幡教室で16時~20時まで、絵画造形教室を開催されています。

 

西塚さんに今後の活動についてお聞きしますと「芸術の敷居を下げたいんです。そして、芸術の底辺を広げたいんですよ。小さい頃からデジタルには親しんでいるんですが、手仕事や手作業が無くなってきています。これでなければならないより、これで何ができるという思考でモノ作りをしてほしいですね」と話されます。生きる力は創造力!!!モチーフへのこだわりなく、どんなモノにでも積極果敢に取り組んでいく、そんな芸術家づくりに一肌脱いでいただきたいものですね。

 

益々のご活躍をお祈りしています。

 

『アトリエビンジュ』西塚敏樹
〒523-0884 近江八幡市北末町9
TEL 090-1078-7535
H.P http://binju.shiga-saku.net/
E-mail suzukings1200ss100ps@docomo.ne.jp

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