KIRARI MACHINOHITO

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【画家】 柴山 水咲(しばやま みさき)

今回は大津市にお住いの、画家を志す柴山水咲さんをご紹介します。 

「絵が好きで、スイカの絵ばかり描いていたことを覚えています」と、幼い頃の記憶を話して下さいます。本格的に絵を描くことを意識し始めたのは、「それ以外の事で、素直に自分自身と向き合うものは無い」と気付いたのは高校生の時でした。そして、進学のために近くの絵画塾に通われました。そこでの学びが柴山さんにとって、今も大きな影響を与えているらしいのです。「受験の事より、絵画の世界の大きなものを教えて下さり、絵の凄さや素晴らしさに感動しました。

 

残念ながらお亡くなりになられたのですが、絵を描く時は今でもずっと、見守って下さっている様に感じています」と話されます。本格的に絵を描き3年が過ぎた頃、柴山さんは自分の描きたい絵を探すために、手当り次第に身近なものを描き続けられました。それはクロッキーに留まらず、そのモチーフがどう見えるか、心で思いながら描き出せたのです。「有機的なものが何かに見える。想像力を呼び起こす様に描く。これもありかも・・・」と思われたそうです。柴山さんの目指す方向が見えた時でした。最初からハッキリしたものでなく、描いているうちに湧き上るイメージを、膨らませて描く手法は「彫塑を作る時のような感じ。手触りで描くっていう感じですかね」と柴山さん。

 

不安と期待の初めての個展開催で、気が付かれたことがあるそうです。それは、今までこんなにゆっくり、じっくり自分の絵を見ることが無かったと。自分の作風を追及するため、毎日精力的に絵を描き続けておられ、一度描いた絵をわざわざ出してくるという余裕が無いとか。「描き続けると、その時に見たモノや接した人達によって、絵が変わってくるんです。だから、振り返ることも無いですし、その時の答えを残すために、過去の作品に加筆することはありません」と言われます。それでは改めて、自分の絵を見られた感想をお聞きすると「一年前に描いた絵って、こんなのだったかなと思う点がたくさんあるんです」と柴山さん。だからどうってことも無いし、良いとか悪いでもない。作風や描き方ではなく、確実に成長しているってことなんでしょうね。

 

柴山さんは、ドイツの抽象画がお好きだと言われます。一度はドイツで本物の絵を見てみたいし、世界の色んな人や場所にであってみたいと思われています。「いつかは世界に羽ばたいて、海外で評価される作家になりたい」と、夢を語られます。磨きがかかった柴山さんの絵、画廊や美術館で見たいですね。

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