KIRARI MACHINOHITO

キラリ・まちの人

ふるさとに 
芸術・文化・伝統・風土を育む

【書道家】 沢木 雅(さわき みやび)

今回は東近江市佐野町(旧能登川) にお住まいの、筆文字作家の沢木雅さんをご紹介します。 

”遊び字“と表して自由な発想で思いつくままの言葉を字にする。字を書くことの楽しさ、喜びを身近に味わってもらおうと、沢木さんは創作活動をされています。ご主人の他界、そしてご自分の病気。「室内で過ごす毎日にストレスがたまっていたのでしょうか」と思い出されますが…、”遊び字“を始められたきっかけは「突然、墨で字を書きたいという感情が湧きあがってきたんです」というくらい。本当に自然に、発作的に習字の様に字を書かれました。

 

でも、「何かが違う」と納得がいかず、なんせ子供の頃に習字を習った程度ですから…。3か月の間ずっと書き続けていたら、自分の思う様な字が書けるようになったそうです。日常生活の中で、勝手気ままに思いつくままの言葉を書いていると、「普段当たり前に思っている事が字になると”ハッ“と気づけたり、心がほっこりするんです」と沢木さんは話されます。そしてお世話になっている人へ、言葉だけでなく、感謝の気持ちを形にできたらと”遊び字“を知人にあげられたら、想像以上に喜んでもらえたそうです。この体験が沢木さんに書くことの喜びや楽しみ、達成感や充実感を与え、創作活動に火を付けたのです。

 

こんなに喜んでもらえるなら、一緒に”遊び字“を楽しんでもらえる仲間をつくりたいと、”遊び字“の教室を開催される様になりました。「教えるなんて大げさな事じゃなくって、皆で楽しむことが目的ですから、教室って言うよりも場の提供って感じですかね」と沢木さん。”遊び字“教室では、初回は手ぶらで参加してもらうそうです。「簡単に始め易いことが大切ですから、紙、筆ペン、額という教材は全部こちらで用意します」とのこと。

 

教室ではコの字型に皆が座り、自己紹介をした後、お手本を見ながら自分の心の赴くままに、自由な発想で自由に言葉を書きます。できた作品は、全員が見て感想を話し合います。正解も間違いもなく、コミュニケーションの中で人と違うことを認め合い、共に学び合う事が大切なのだとか。参加回数だとか、年齢・性別一切関係ないのがいいですね。プレゼントの依頼もたくさんあるそうです。沢木さんはその度に、自分で書いてみることを勧められます。「家族や大切な人にプレゼントするんですから、自分の気持ちを素直に自分で書いて渡す方が、喜びの度合いが違いますからね」と話されます。

 

”遊び字“の展示会や教室、そしてエッセイを書いたり、勿論、母親としての仕事と大忙しの沢木さんですが、”遊び字“教室での皆さんとの触れ合いが元気の源だとか。「言葉には力があるんです。励まされたり、傷ついたり。でもそれを字にすると、心が洗れるようにスッキリするんです」と沢木さんは笑われます。益々のご活躍に期待します。

Contact

お問合せ

■ 法人のお客様はこちら

0120-072-834

月〜金 9:00-18:00 定休:土日祝

■ 個人のお客様はこちら

0120-15-4939

9:00-18:00