KIRARI MACHINOHITO

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【ワインエキスパート】中澤 道雄(なかざわ みちお)

 今回は東近江市山路町(旧能登川)にお住いの、ワインエキスパートの中澤道雄さんをご紹介します。
ワインエキスパートとは(一社)日本ソムリエ協会が認定している資格で、ワインと関係のない職業についているワイン愛好家に、ソムリエと同等の資格があると認められた人のことで、合格率は37.6%と狭き門の資格です。「分厚いワインリストから料理に合うワインを頼める様になりたかった」との動機で、中澤さんは独学にもかかわらず、1年で合格されたのですから凄いですね。

小学生の時にお父様が義理買いされたオーブンレンジ。これが中澤さんの料理とワイン好きになられた原点となりました。オーブンレンジについてきた料理本には、見た事もないワクワクする料理の作り方が示され、それらを作りたいとローストビーフや鶏の丸焼きなどに挑戦されます。「家族が集まる時にこれらを振舞い「凄いな」「美味しい」と言われると嬉しくなって、将来は料理人になりたいと、その都度、工夫を凝らして作っていましたね」と笑われます。こんな中澤さんですから大学時代に「どうしてもヨーロッパに行きたい」と、アルバイトでせっせと貯めたお金で1ヶ月間の旅に出られました。ヨーロッパの各地を回り、食べ物とお酒を楽しまれ、残すところ一週間のある日に最後の贅沢と、パリで当時ミシュランの三つ星レストランだったトゥルーダルジャルに行かれました。これが中澤さんにとって大きな転機となりました。緊張しながらも、わずかな知識から頼んだ『メルキュレー 』というワインを飲んだ瞬間、苺畑にいる様なフルーティーな香り、深い味わいに感激でしびれてしまわれました。
「このワインは今で言うこだわりの作り手のモノで、その土地にあった本物を作りたいとワインづくりに取組んでいる、ブルゴーニュー産のモノだったんです。こんなに美味い飲み物があるんだと感動しましたね」と話されます。これ以来、食べることや飲むことが好きとは別に、中澤さんにとってワインは特別なモノになりました。

 

結婚を契機に初めてワインセラーを買い、子供の誕生日や特別な日のワインを買い揃えられ、ワインライフにまっしぐらです。「最近はすぐに飲めるワインも増えましたが、ブルゴーニューなら5~10年、ボルドーなら10~20年は保存して飲み頃を待って飲むものですから、美味しいワインを安く買って飲むにはワインセラーは必需品なんですよ」と話されます。そこで美味しいワインの選び方を尋ねてみました。「レストランなら、話しやすく知識豊富なソムリエがいるお店ですね。シェフもワインとの相性を理解されていて、最近ならペアリングがあるお店が目新しいワインを楽しめるお勧めです。家飲みは、これも知識豊富なソムリエのいる酒屋さんが良いのですね。先ずは、軽やかとか、スパイシーとか、花の香りとか、赤ワインならしっかりしたものや爽やかで軽いもの。白ワインなら辛口で爽やかなものなどと、自分の好みを見つけることです。そしてもう一つ、このワインはこうだねとかウンチクの言い合える人と飲むのも楽しいですよ」と教えてもらいました。

 

葡萄畑の風景や気候を思い浮かべながら、口と鼻に残るフレーバーな余韻を楽しみながらワインを飲む一時は、中澤さんにとって至福の時だとか。これからもまだ巡り合ったことのない世界中の美味しいワインを求めて、旅がしたいと夢を語って下さいました。

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