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【プリザーブド・フラワー】 奥田 亜矢子(おくだ あやこ)

今回は、湖南市中央5丁目でお店を開いておられる、プリザーブド・フラワー作家の奥田亜矢子さんをご紹介します。

高校生の頃から小笠原流の生花を習っていた奥田さんは、花屋さんに勤められた経験もあり、フラワーアレンジメントの腕前はなかなかのもの。そんな奥田さんが永遠の美しさに魅せられて、プリザーブド・フラワーに取組まれたのは4年前でした。自分と感性の合う先生を探すのに苦労されましたが、水を得た魚の様に教えと独学で、自らのスタイルを短期間で創り上げられました。しばらくはご自宅で営業されていたのですが、お兄様の事業の関係から一年前にお店を開かれることになりました。

 

プリザーブド・フラワーは永遠の花と言われていますが、湿気と直射日光に弱いため、奥田さんは『きれいな状態は2〜3年、管理状態が良ければ7〜10年もつかなぁ』と話されます。湿気があり過ぎると色落ちして透明になり、直射日光に当てていると花びらがひび割れてくるそうです。

 

プリザーブド・フラワーはフランス生まれ、その名前の由来は、花を加工するプリザーブド液からつけられています。花だけを一液で脱色、もう一液で着色と保存効果をと、二液性のプリザーブド液を用いて加工します。そして乾燥させれば完成です。花をきれいに着色することは難しく、なかなか手間がかかるので、ビオナチュレ液を使って、着色をせずに自然の花の色を活かして保存する方法も使われます。そしてやはり、花をきれいに見せるのはグリーン。

 

プリザーブド・フラワーは大きな花束や花瓶に生けるには難しいのですが、ステラと呼ばれる造花の茎や、グリーン専用のプリザーブド液に付けた葉物を組み合わせて作ることもできます。次に、メディアと呼ばれる花が咲いた状態の加工作業です。花びらを一旦バラバラにして、2〜3色の花びらをグルーと呼ばれる接着剤で、きれいに大きく咲いた花を作ります。『不器用だけど花だけは別』と奥田さん。これで準備OK!

 

 

製作時間はまちまち。発想がひらめき、イメージできれば1時間半位で完成するそうです。しかし…、『翌日作品を見て、再び手を加えたり、やり直すことも多々あります。お客様の注文よりさらに、自分が納得できないとダメなんです』と話されます。最近では、妹さんや娘さんも作品を手がけられるようになられましたが、すべての作品に自分の手を入れられる奥田さん。買ってもらったお客様に喜んでほしいと創作活動をしておられますが、『あの作品で本当に良かったのか…』と思われることもあると。まさに職人です。最近では、ブーケの半分位がプリザーブド・フラワーになってきているらしく、新婦さんだけでなくお母様へのプレゼントとしても、プリザーブド・フラワーのブーケの依頼があるそうです。娘さんのネールとコラボしたり、信楽焼やガラス細工、ぬいぐるみや和装小物と、奥田さんのプリザーブド・フラワー作りのアイディアは果てしなく広がります。是非一度、お店をのぞいてみて下さい。

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