KIRARI MACHINOHITO

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【ジュエル・アクセサリー】 上坂 千果(じょうざか ちか)

今回は愛知郡愛荘町にお住まいだった、アクセサリー作家の上坂千果さんをご紹介します。

七月十日に結婚された新婚ほやほやの上坂さんは、現在長浜市西浅井町に住んでおられますが、今でも愛荘町長野にあるカフェ”coque “(コキュウ)にお勤めなんです。凄い!通勤移動時間約七十分のロングドライブです。このお店は昨年の1月からオーナーと一緒にボチボチ始められ、六月から通常営業され、お店の一角には上坂さんの作品が”tochi“ のブランドで展示販売されています。そんな訳で、上坂さんはこのお店が大好きで、深い思い入れがあるのです。ちなみに、ブランド名の” tochi“ は友達が付けてくれたもので、特に意味はないと言われます。しかし、なぜか栃(とち)の苗木を今は育てておられるとか…?

 

 

上坂さんがアクセサリーづくりを始められたのは、今から4年前のこと。「以前の勤務先で芸大生がいて、物づくりをしたいねって二人で始めたのがきっかけかなぁ」最初の制作依頼はエプロン。「作れる物は何でも挑戦しようと決めていたんで、縫製と刺繍(ししゅう)を私が担当しました」と上坂さんは話されます。その後、お店を開いた知人が「アクセサリーを置きたいから作って」と頼まれて以来、アクセサリーを主に作っておられます。上坂さんのアクセサリーに魅せられた人や知人には、お店を開いている人が多いので「ウチにもアクセサリーを置いて欲しい」と声がかかり、今では四軒のお店に”tochi“ のアクセサリーが置かれています。

 

”tochi“ のアクセサリーの特徴は、糸を中心に、紙、布、ビーズ、ボタン、金属と、派手で明るくカラフルな材料を、先入観なく組み合わせて創作されることです。上坂さんは「工作のような遊び心で、これとこれが合わさったら面白い」と、デザインのイメージづくりをされます。また「こんなんしたら」とヒントをもらうと、ともかく手を動かして創作活動をやり続け、新しい作品が作れようものなら、一〜二時間位集中していくつもの作品を作り上げられます。当然、いい素材や材料に出合った時や良い作品を見た時は、作家魂が燃え上がり、一度に三十作品程度は作りあげられます。普段の創作活動は前記の様なことでモチベーションがあがりますが、それとは別にデザインのイメージづくりをされることがあります。リピーターや知人、更には直接制作の依頼というように、誰のために作るとはっきりわかっている場合、上坂さんの想像力は無限の可能性へと広がります。その人の服装、人柄、雰囲気などを想像しながら、その人のセンスに合うデザインイメージをつくられます。

 

ただし…、納期はお任せです。納期を言われる場合、出来ないと思う時は「ムリ」とはっきり断られます。創作活動には波があって、全く気が向かない、材料にも触れることがない時期もあるからとか。作家特有のムラ…ではないのです。上坂さんの場合は、やりたいことがたくさんあるのです。アクセサリーづくりのほか、料理づくり、木版画家とのフリーペーパーづくり、滋賀から発信する地域活性化企画プロデュース。フリーペーパーは二ヶ月に一回発行で、木版画にあう様に懐かしいガリ版印刷で紙面を作っておられます。結婚を機会に家事や子育てと、ますます多忙になる上坂さんですが、いつまでもその才能を発揮され活躍して欲しいですね。カフェ”coque“ でアフタヌーンティーをしなが
ら、上坂さんとおしゃべりされてみてはいかがでしょう。

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