KIRARI MACHINOHITO

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【チョークアーティスト】 荻原 千尋(はぎわら ちひろ)

今回は東近江市佐野町(旧能登川町)にアトリエを構えられる、チョークアーティストの荻原千尋さんをご紹介します。

カフェやレストランで見かけるチョークアート。パブの看板としてイギリスで生まれ、オーストラリアでカラフルでアーティスティックな現在の形に進化し、オーストラリア発祥のアートと位置付けられています。

 

パティシエのお父様と料理やお菓子作りが得意なお母さん、萩原さんは一緒にお菓子を作ったりすることも多く、その頃の夢は「お菓子を作る人になる」という、ものづくりが好きで図工の得意な少女でした。成長されると、海外に興味を持たれ、英語と国際文化を学ばれます。「日本にないものに惹かれ、異文化に興味を持ち、海外から客観的に日本を見ることで、新たに日本の良さを見つけることができました」と学生時代の話をされます。就職活動が厳しい時代だったこともあって、卒業後は全く知識のない業種の仕事につかれました。

 

「就活しているうちに、自分が何に向いているのか分からなくなってしまったんです。そこにお世話になったのは、面接して下さったこの人と仕事がしたいと思ったからでした」と荻原さん。仕事にも慣れ、充実した日々が続いていたはずの荻原さんでしたが、ある日街を歩いていると、ケーキ屋さんの店頭で見たこともない看板に出会われ「なにこれ!!!どうしたらできるんだろう!?やってみたい」と衝撃が走ったそうです。これがチョークアートでした。早速、京都にあるチョークアートの教室を探して、その教室に通うことになりました。

 

仕事をしながら趣味で学んでおられたのですが、やると決めたらトコトンやる性格の荻原さんです。3年かけて2016年に、プロの資格を取得されました。同時にプリザーブドフラワーやサボンドゥフルールの教室にも通われ、2016年春にこれらのプロの資格も取得されました。いよいよその時が来ました。2016年2月に自らのアトリエ『L’ABEILLE Atelier CHIHIRO(ラ・ベイユ)』を設立し、ものづくり活動を始められます。チョークアートは商業的要素が強いので、お店のメニューボード、看板、結婚式のウェルカムボードなどが多いそうですが、雨や直射日光に弱いため室内用に使われています。チョークアートってすぐ消えそうな気がするのですが・・・。「描きあがったら最後に、表面をスプレーコーティングをしますから、室内に置いてもらえると半永久的に大丈夫ですよ」と荻原さんは笑われます。オーダーされるものはA4サイズのものが大半だそうですが、結婚式用だけはA3が主流だとか。文字とバランスをとって描かれるモチーフは、四季折々の大好きな花です。

 

「たまたま友人に誘われたお花の教室で、プリザーブドフラワーやサボンドゥフルールに出会え、大好きなお花と接する機会が増えたことが嬉しいです」と話されます。現在は手作りマルシェに出品したり、PCのハンドメイドのサイトに出品したり、SNSや知人からもらったオーダーを製作されています。人との出会いやご縁を大切にされる荻原さん。「(ラ・ベイユ)という名前はミツバチを意味しています。人が人を大切に思う気持ちをつなげていきたいとの思いから、この名前をつけたんですよ」と説明して下さいました。これからもオーダー下さったお客様の思いを作品に込め、皆さんの心に残る作品を作っていきたいと力強く聞かせてもらいました。

 

最後にこれからの抱負を聞かせてもらうと「チョークアートやプリザーブドフラワー、サボンドゥフルールの教室を開いて、これらを皆さんに実体験してもらい、すきになってもらえる多くの機会を作りたいですね。それから、たくさんの作家さんの作品がある中で、私の作品がよいと言っていただけるように、私にしかできないオーダーメイドの作品を提供し続けたい」と話されました。これからのご活躍を期待しています。

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