KIRARI MACHINOHITO

キラリ・まちの人

ふるさとに 
芸術・文化・伝統・風土を育む

【ガラス作家】 高村 晴美(たかむら はるみ)

今回は東近江市建部下野町(旧八日市市)にお住まいのガラス作家、高村晴美さんをご紹介します。 

ご自宅の建替えを計画されていた時に、家族の中から「ステンドグラスを入れたい」との希望があり、インターネットで探したガラス工房やガラス体験教室を見学された事がきっかけで、16年前にステンドグラスの制作やガラスの創作活動を始められました。「何気なく立寄った長浜の黒壁で、これから家を作られるなら自分で好きなものを作ったらと勧められたんです。エングレービング(ガラスの彫刻)に興味があったんで、組立てる工程の勉強も兼ねてステンドグラスの教室に入ることを決めました」と話されます。
2年後にご自宅が完成した時には、自作のステンドグラスが数か所に入りました。感無量だったでしょうね。

 

その後お友達と一緒に、アート・イン長浜、ヘムスロイド村祭り、森のeクラフト展など近隣のクラフト展に参画し、作品の展示や子供体験教室を積極的に開催されました。しかし5年程経った頃に、売れるモノが何かに気付かれ、売れるモノと作りたいモノとが違うと、違和感を持ち始められました。そして、このまま売れるモノばかり作っていると感性が鈍ると、創作活動方針を転換されました。高村さんは「空虚な気持ちを埋めるというか、自分の作るものを認めて欲しい、力を試したいという気持ちが強くなったんです」と美術展覧会などへ出展される様になります。

 

2年毎に開催されるステンドグラス美術展や東近江市美術展覧会に出展され、06年の市展では、作品『LeReve- 夢-』にて特別賞並びに毎日新聞社賞を受賞されました。「自分の作りたい作品が、芸術として評価してもらえる事に満足しました」と高村さんは振り返られます。現在は、人に認めてもらいたい、売りたいと言うのではなく、自分の好きなモノを、一生の作品として作ることに没頭されています。

 

スポーツも大好きな高村さんは、時間使いの達人です。朝から2時間ガラスの創作活動をされ、家事、会社の事務、近隣のお付き合い。その間に週2回は、瀬田川で漕艇の練習とジャザサイズのレッスンと、寝る間を惜しんで行動されます。

 

「以前は夕食後にステンドグラスの制作をしてたのですが、集中力が途切れて大きな失敗をしたんです。
それ以降、好きな事は一番にすることにしています。そしてその時間は、誰にも邪魔されたくない一人の時間にしてもらっています」と、やりたい事を精一杯やりきるをモットーに、外での趣味(漕艇)と内での趣味(ガラス創作)をひとつずつ、心と体の健康のためにも生涯打込んでいきたいと高村さんは笑われます。

 

高村さんが今取り組んでおられるのは、ご自宅の生け垣に変わる塀の制作。色やデザインが様々なオリジナルガラス、サンドブラストやエングレービングでデザインしたガラスを取入れた塀だとか?昼も夜もその折々の光に映え、幻想的な風景になるんでしょうね。完成が楽しみですね。皆さんも自分だけのステンドグラス、作ってみてはいかがですか。

Contact

お問合せ

■ 法人のお客様はこちら

0120-072-834

月〜金 9:00-18:00 定休:土日祝

■ 個人のお客様はこちら

0120-15-4939

9:00-18:00