KIRARI MACHINOHITO

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【ものづくり】 伏木 孝至(ふしき たかゆき)

今回は東近江市小脇町(旧八日市)に工房を構えられる、ものづくりの便利屋『我楽多(がらくた)』の伏木孝至さんをご紹介します。

葬儀社にお勤めされていた伏木さんは、仕事で上司と考え方の違いをきっかけに、退職されました。
「ものづくりに携わっている家系ですが、祖母に苦労をするので作家にはなるなと言われ続けてましたので、サラリーマンになりましたが、サラリーマンには向いてませんでしたね。これからどうするかもなく、ノープランでやめたんですよ」と伏木さん。半年間の充電期間を経て、近くで自動車修理工場をオープンされた同級生の誘いで、そこの空きスペースを借りることとなったそうです。「何をする…という訳でもなく、はじめは何でも屋の様な便利屋をしていました。

 

木工加工、ステンシル、デザイン、イラストなど、あれば面白いけど、なくてもいいモノ。プレゼントになる物やシール、LINEスタンプと自己主張できるオンリーワンのものづくりとでも言うか、好きな事をして3年を迎えました」と伏木さんは笑われます。
ある日、こんなもの作れないかと、バースデープレゼントにする木製の切り文字を依頼されました。作ってみるとお客様はとても喜ばれ、その人が新しいお客様を連れて来てくれる様になりました。
お客さんに頼まれたものから、面白いと思ったモノが商品となるんですね。これはお子さんの出産祝いに頼まれたモノですが、生まれてすぐの赤ちゃんの足形を木彫りにし、横から見れば子供さんの名前が切り文字で入っているというものです。お子様誕生の時に病院から、手形・足形をプレゼントされることは良くありますもんね。今しかないものを、思い出だけでなく形として残す。これは良いアイディアですね。「木工屋なんて言われるけど、木の種類とか全くわからないんです。木のこだわりもなく、廃材でも残材でも大歓迎です」と話されます。

 

伏木さんがものづくりを好きなのは、彫刻家の伏木南國さんというお爺様の影響だとか。「小さい時から一緒に絵を描いたり、何時もお爺さんと遊んでいました。また、仕事をしている姿も傍らで見ていて、新しいモノを古く年代モノに見せたり、細かな仕事を一生懸命していましたね。芸術家になりたいとは思わなかったけど、絵を描くことやものづくりは好きになりましたね」と話されます。

 

パートナーが自宅で工作と絵描きを教えるアート教室や、子供や老人を対象にする出張サービスのワークショップをお手伝いをされることもしばしば。こんな体験の中で生まれたカードゲームを商品化しようと、企業とコラボして取組まれていたりと、伏木さんの活動は多種多様です。
子供達が楽しくカードゲームで遊ぶ姿を想像すると、私までわくわくします。待ち遠しいですね。

 

「好きなモノしか作らない。役に立たないけれど、自分と人が楽しめる楽しいモノを、考えたり作ったりすることが好き」と言われる伏木さんは、『我楽多(がらくた)』と屋号を決め、自分が楽しみが多くなる、そんな仕事に励んでおられます。

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