KIRARI MACHINOHITO

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【エンターテイメント】 奥村 勇輝(おくむら ゆうき) 

今回は東近江市伊庭町にお住まいの、”丸ちぇろ”こと奥村勇輝さんをご紹介します。

今年からプロの大道芸人として独立された奥村さんは、根っからの人を楽しますことの好きな人です。高校生の時に大道芸を初めて見られ、その迫力と雰囲気に圧倒されました。その時から大道芸に興味ち、その場でジャグリング用のお手玉を買って練習を始められました。大学生になると迷わず大道芸のサークルに入られ、先輩やプロから指導を受けながら、日々上達する事を楽しみに、毎日、授業以外は練習ばかりだったそうです。大道芸の基本はジャグリング。三つ玉を使ったお手玉です。お手玉と言っても、皆さんがよくご存知な一方通行の日本風ではなく、一定の高さを保って左右交互にクロスさせる洋風のもの。これがなかなか、できるまでに時間がかかるようです。

 

 

大学生となって3ヶ月が過ぎた初夏に、奥村さんはいよいよ初ステージを踏まれます。緊張と技をこなすことに集中していたため、その時のことは何も覚えていないとのことです。プロとなる最近になってようやく、お客さんを意識してパフォーマンスできるようになれたそうです。人前で技を見せることは、本当に大変なんですが、ステージを励みに練習でき、ステージでの経験で成功体験を重ねて、大道芸人として成長していくことを実感されています。まさに、人によって人は磨かれるですね。

 

 

お客さんの反応や雰囲気で、技の順番を変えたり、技をアレンジしたりできることも大道芸の良さではありますが、基本型は30分で一定の出し物と決まっています。順番はシガーボックスから始まり、デビルスティック、クラブ(こん棒)、クライマックスに、たいまつ又はナイフです。その決まった組み合わせを、トークやBGM(音楽)を駆使して雰囲気を盛り上げていきます。大道芸はお客様がまったく気にもとめない路上がステージです。ですから、意識して、いかにお客様を集めるかが腕の見せ所。立ち姿でより大きく、迫力を演出しながら、多くのお客様にも見えるようにと演技をします。ジョークを交えながら技を見せ、技を説明したりと、トークもお客様をひきつける大切な要素です。もしも失敗したら、その場をシラケさせてしまうどころか、それこそ、信用まで無くしてしまいますから…、素早く雰囲気を和ませるトークが必要なんです。わざと技を失敗することもあります。なぜなら、安定した技はお客様からは簡単に見えてしまいます。難しい技をするというデモンストレーションと、場の緊張感を高めることが目的なんです。火の点いた四本のたいまつや、三本のナイフをジャグリングさせる最後の大技が決まった時は、お客様との一体感を感じられる至福の時だそうです。現在は更に大技となる、火の点いたたいまつの本数を増やすことに挑戦中です。

 

 

さてこんな奥村さんですが、地元ではこんな活動もされています。能登川公民館にて1ヵ月に1回程度のペースで大道芸を教える、”能登川シルク”というサークル活動をサポートされています。参加者はほとんどがシルバー世代ですが、3ヶ月後には皆さん、ジャグリングをほぼマスターできるようになるそうですよ。ジャグリングは脳も体も使いますから、ボケ防止の効果もあるようです。「やってみたい」とお考えの方は、能登川公民館へ”能登川シルク”の参加申し込みをしてみて下さい。ただし、奥村さん1人で教えられる人数には限りがあるそうですから、すべての人にチャンスがあるとは限りませんが…。

 

 

どんな時も、人に楽しんでもらえることを考え続けておられる奥村さん、いつまでも華麗な技で大道芸人としてご活躍されることをお祈りします。

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