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【草木染】 河村 文枝(かわむら ふみえ)

今回は東近江市五個荘新堂町にお住まいの、草木染グループ『萠』の代表世話人をされている河村文枝さんをご紹介します。

山菜取りが好きな河村さんは、近くの野山に出向いては様々な山菜を取って、料理の腕を振るっておられます。草餅を作る時のヨモギの煮汁が「もったいないな」と、ずっと思われていました。そんなこともあって、近くの公民館で平成10年から8年ほど開催されていた草木染教室の生徒として、河村さんは草木染を始められました。その後、教室が閉鎖になってからも、『萠』グループの仲間と先生のもとに通われましたが、ここ3年は自分達だけで活動をされています。今では近江商人博物館で毎年開催される、草木染講座の講師を河村さんをはじめとする『萠』グループがされてるんですよ。

 

草木染の魅力をたずねると「出来上がりの達成感が何とも言えないし、自分のオリジナルの色が作れるのがいいんです。また、二度と同じ色に染められないので、染め上がりの色にわくわくしながら作業するのがとても楽しいの。使っている間に色あせしても、染め直しできるのもいいですね」と話されます。アレルギーや汗疹(あせも)にも効果があり、ご主人の肌着はほとんどヨモギで染められているとか。ご主人幸せですね。草木染の染料となる材料は、ヨモギ、野菊、春菊、クチナシ、紅花、どんぐり、セイタカアワダチ草、玉ねぎの皮、紅茶、緑茶など、近くの野山や日常身の周りにあるものです。これらを2〜3時間煮出して布でこします。

 

染める布は不純物や糊を落とし、水洗いの後、豆乳などのタンパク質の液につけ、染まりやすい加工をします。それから、模様を作るためにゴムやひもで、シワや絞りの作業を終えると、いよいよ染色。染料の入った鍋に布や生地を入れて煮出してから、鉄・銅・チタンの媒染液につけます。その後、良く水洗いをし、干して乾けばようやく完成。草木染をするには全工程で二日間必要なんです。この一連の作業には、大きなホーローまたはステンレスの鍋、強い火力、大量の水、が必要なんだとか。ですから、「やりたい人はたくさんおられますけど、簡単に始められない訳があるんですよ」と河村さん。今回も6/9に草木染講座を近江商人博物館にて定員20名で開催されましたが、初日で定員の9割程度の申し込みが殺到する盛況ぶり。河村さんが言われる様に、皆さん興味があるんでしょうね。草木染講座ではランチョンマットやエコバックなど、染め易いように、薄くて小さいモノで体験されました。皆さんの反応はどうだったのでしょうね。

 

河村さん達『萠』グループの作品は、近江商人博物館やプラザ三方よし(東近江市観光協会)にて販売されています。

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