KIRARI MACHINOHITO

キラリ・まちの人

ふるさとに 
芸術・文化・伝統・風土を育む

【画家】 児玉 紘一(こだま こういち)

今回は東近江市種町(旧能登川)にお住まいの、水彩スケッチ画を描かれ続けている児玉紘一さんをご紹介します。 

子供の頃から絵を描くのが好きだった児玉さん。油絵の力強さにあこがれて、会社の油絵サークルに参加したものの、仕事が忙しくなり、思う様に絵を描く時間が取れなくなっていました。定年近くの57歳で、知人の誘いで参加した英国のスケッチツアーをきっかけに、絵を描きたいとの思いが強く蘇りました。「最初のスケッチは納得いくものではありませんが、描けるかと心配だっただけにホッとしました」と児玉さん。

 

その後ご自宅で、はがきサイズのスケッチブックに、身の回りにあるものを手当たり次第、水彩スケッチで描かれました。「とにかく、どんどん描きました。構えないで気楽にスケッチを描くと楽しくなってきます。それに水彩スケッチは費用も安く、手間が掛からず、どこでも気軽に描けることが魅力です」と話されます。児玉さんが描かれるのは日常の一コマ、身の回りのモノや風景の全てがテーマです。定年を迎えられた節目には、3年間の集大成として個展を開かれました。

 

児玉さんは水彩スケッチの楽しさを一人でも多くの人に伝えたいと、2007年2月から「タマちゃんのスケッチブック」というブログを開かれました。日々新たな作品を載せると決め、毎日作品の掲載を続けておられます。「今では延178万回のアクセスがあります。たくさんの人が見てくれているのが、励みになり、元気をもらっています。ちょっと更新が遅くなるだけでも、体調の心配をしてもらえるメッセージが入るんです」と、嬉しそうに話されます。ブログを始められ、いつしか『つぶやき575』を書き加える様になられたとか。「俳句でもなく、スケッチを描き終わった後に湧いてくる言葉を、思うままにペン字で七五調に書いています。日本人には七五調がすんなり入るんですよ。絵に少しの言葉が入るだけで、想いがふくらみ何倍も相手に伝わるんです」と話されます。インクブルーで書込まれた日常会話の『つぶやき575』、とても味があって「ホッ」といやされます。ご自分のブログを『絵日記』と言われる児玉さん。この『絵日記』での作品をもとに、2008年6月には『ちょこっとスケッチを楽しもう』と題した本も出版されました。「“人生、楽しくおもしろく”をモットーにしています。画材は色鉛筆でも何でも構いません。

 

自由に、楽しく描けばいいのです」と児玉さん。現在、滋賀県各地でスケッチ教室を開かれていますが、いずれも定員オーバーでお断りされている盛況ぶり。スケッチ教室に入れない方のために、水彩スケッチの描き方のポイントをおたずねしました。「構図と明暗に気を付けることですね。構図を考えたら下絵も描かずに、思い切って最初から描く様に勧めています。色を全部塗ると平面的になるので、明るい所は白く残し、暗い所だけ色を塗るといいですよ」とご指南下さいました。暮らしの中に絵を取り入れ、人生を楽しみ、さらに周りの人たちをも明るくさせる児玉さん。これからも多くの人に絵を描く楽しさを広めていって下さいね。

 

メールアドレス:tama-ko@e-omi.ne.jp
タマちゃんのスケッチブック:http://blog.goo.ne.jp/tama-chan_1942

Contact

お問合せ

■ 法人のお客様はこちら

0120-072-834

月〜金 9:00-18:00 定休:土日祝

■ 個人のお客様はこちら

0120-15-4939

9:00-18:00