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【服飾デザイナー】杉本 紀子(すぎもと のりこ)

今回は東近江市百済寺本町にお住いの、服飾デザイナー『Pink Brim』の杉本紀子さんをご紹介します。

 

子どもの頃からおしゃれが好きで、デザイナーになることを夢見て「パリに行く」と言っていた杉本さんは、新聞紙で洋服を作ってはファッションショーをするのが日常でした。

 

ご結婚後、名古屋でブティックを経営されていた杉本さんご夫婦は、持病を持つ子供さんに良いと、20年前にこの地域に移住されました。田舎でもおしゃれに、クリエーティブな暮らしがしたいとの思いが強く、古民家をご夫婦自身の手作りで納得いくまで改修されたそうです。

 

「パート勤めに行くよりも、今までやってきたモノづくりを続けて欲しい」とのご主人のアドバイスで、洋服、鞄、着物、帽子とファッションのデザインと手仕事を続けられました。「保守的な土地柄でおしゃれは難しいとあきらめていたのですが、病気で髪の毛を失われたご婦人が帽子を買って下さり、この帽子のお陰で外出が楽しくなり、おしゃれにも気を遣うようになったとお礼を言われたんです。跳ぶように嬉しくて、やっぱりみんなおしゃれがしたいんだと思いました」と話されました。良いものは高くなるし、安物は売れない。市場にない全くのオリジナルデザインを練る杉本さん。「田舎の風景もリフレッシュできていいけど、都会で刺激的なモノに触れることも大事。デザインの事ばかり考えていると、フッと天からアイディアが落ちてくるんです」と笑われます。そして15年前から作り始めた帽子『Pink Brim』が今、静かなブームになっています。西本さんの帽子を、東京でラッパを吹きながらリヤカーで行商している、豆腐マイスターで『あこのありが豆腐』の菅谷晃子さんがかぶられたことが火をつけたのです。『Pink Brim』は主にインスタグラム、地域のマルシェ、ご自宅のカフェで販売されています。その理由は、直接お客様に出会って、自信を持って帽子をかぶってもらえる様に、かぶり方を教えたりアドバイスして買ってもらいたいからというものです。しかし一昨年には、阪急うめだ本店うめだスークにて『Pink Brim』の帽子を、展示販売する機会にめぐり合われました。今では『Pink Brim』の帽子を、15点も20点も買ってもらっているお客様がおられるとか。帽子も好きになると、集めたくなるものなんですね。

 

今年で4年目を迎える帽子のファッションショーは、年に一回企画・運営され、ランウェーを地元のお客様が堂々と歩かれて好評です。「最初は恥ずかしく戸惑いがちな人が、笑顔で堂々と楽しんでおられる表情に変わっていく変化を、とても嬉しく眺めています。帽子を売ることより、みんなで楽しむ場になったらと思っているんですよ」と杉本さんは笑われます。たくさんの人と出会い、アドバイスをされてきた杉本さんご夫婦は、おしゃれには性格や表情を変え、その人の人生を変える力があると言われます。おしゃれを楽しみ365日帽子をかぶられる杉本さん。『Pink Brim』の帽子を心から愛し、おしゃれを楽しむ魔法を、私達にかけ続けてくれているのでしょうね。生涯最先端のデザイナーとして、ご活躍されることを楽しみにしています。帽子とおしゃれ生活楽しんでみませんか。

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