KIRARI MACHINOHITO

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【彫刻・家具作家】 寺川 美賀(てらかわ みか)

今回は東近江市近郊にお住まいの、カントリー・インテリアを満喫されている寺川美賀さんをご紹介します。

カントリーとは、自然素材を活かした素朴なインテリアスタイルを言いますが、欧米の田舎で自然と暮らす家のような雰囲気のものや、伝統的な様式をベースに手作り感のある古い雰囲気のものなど、多様なスタイルがあります。寺川さんの取り組まれているものは、フレンチスタイルのシャビー・シック・インテリアと言い、フランスの伝統的様式を長年使い込んだ雰囲気の空間づくりです。デザインは雑誌を参考に、オリジナルなものを考えられます。デザインのポイントは「外国の雰囲気が出る」なんだと寺川さんは話されます。ですから玄関からリビングに入ると、ヨーロッパの古い空間に瞬間移動した様な錯覚に陥るほどなんです。

 

寺川さんがカントリー・インテリアを始められたのは、子供さん達が小学校に上がり、子育てが一段落した2年くらい前です。「深く考えず建売住宅を購入しましたが、模様替えをしても変わり映えしない事が悩みでした。そんなある日、インテリア雑誌に載っていたフレンチ・シックがとても気にいり、自宅をこんな感じにしたくてたまらなくなりました。美術も好きだったし、私にもできるかもと思って始めました」と寺川さん。最初に作られたのが、キッチンの後ろの壁。DIYショップで材料を買い、白いペンキを塗ってボンドと釘で固定、徐々に棚を取り付けたり、小物を置いていくとシャビー・シックな壁に変身しました。そして次は“見せ窓化”。

 

ダイニングの窓を、フランス映画で見る様な上げ下げ窓へ挑戦です。窓の両側に取り付けられた鎧戸には、苦労の跡がにじみ出ていますね。「希望の寸法に切ってくれるDIYのお店の人が大変なだけで、私は根気良くルーバーをボンドで止めていくだけです」と笑われますが、私は作る気にはなりません。こちらが、一番のお気に入りの飾り窓、素敵でしょ。窓を眺めながらのお茶は、至福の時だそうです。、寸法取りや材料購入、特にシャビー・シックに仕上げる紙ヤスリがけが苦手ですが、それ以外は楽しくて仕方のない寺川さん。2時間も時間が空けば作業開始されるそうで「午前と午後の各2時間を2週間も取り組めば完成します。デザインした完成形をイメージして、作業をしていくのがとても楽しいんです」と話されます。創作活動と同時に始められたブログも、寺川さんの制作の力強い味方。

 

毎日の進行具合や工程を書込み、完成時にはビフォー、アフターをアップされます。愛好家からのコメントは嬉しいもんですよね。半年ほど前に、ブログを見たインテリア雑誌社から取材の申込みを受けられ、2誌の紙面を飾られたそうです。

 

シャビー・シック・インテリアを始められてから、寺川さんは古い物が好きになり、アンティークな物を集められるようになりました。インターネットで買われるケースが大半ですが「先日は実家の物置にある物を見てきました」と、フレンチ・スタイルだけに捉われず、古い工業デザインの物にも興味を持たれている様です。「ダイニングのカウンターも、フレンチ・シャビー・シックに完成したので、これからはリビング横の和室の改装に挑戦したいですね」と、今後の抱負を笑顔で話される寺川さん。次回、お伺いする時は、どんなお家に変わっているのか楽しみです。

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