KIRARI MACHINOHITO

キラリ・まちの人

ふるさとに 
芸術・文化・伝統・風土を育む

猪ノ田 裕己(いのだ ひろき)さん

今回は東近江市五個荘梁瀬町(旧五個荘町)にアトリエを構えられる、画家の猪ノ田裕己さんをご紹介します。

 

創作拠点であるアトリエは、代々竹細工職人を営み続けられた築200年の古民家(5世代前は染物屋)。取壊す話もあったのですが、猪ノ田さん自身が10歳まで暮らされていたこともあり「愛着もあるし、大切にしたい」と、温もりを感じる歴史ある建物で創作活動をすることにされました。

 

わんぱくだった子供の頃の猪ノ田さんにとって、近くの田畑や藪は格好の遊び場でした。その一方、家で絵を描いたり工作したり、チラシをハサミでカットして貼るコラージュ遊びもしていたそうです。活動的で様々な学びにも意欲的に取組まれる猪ノ田さん。様々な経験を経ても絵を描くことの思いは消えず、一念発起「やっぱり絵を描きたい」と独学で描き始め、美術大学で日本画、洋画を学ばれ、様々な画材や表現を経て油絵を描いておられます。生まれ育ったアトリエで、慣れ親しんだ思い入れのある身近な自然風景のスケッチやドローイングを、幻想的な世界観で心模様を重ね、愛着あるモノの中に潜む美しさや感動を描き続けられています。「モネがジヴェルニーの庭を描き続けた様に、身近な山や森、内湖畔、そこに広がる田園風景が私にとっての庭であり、モチーフです」と和やかな笑みを浮かべて話される猪ノ田さん。そのキャンパスは柔らかな光と神秘的な空気感をまとった世界へと昇華し、独自の抽象画として仕上がっていきます。

 

大作や中小作品を合わせた展示発表を東京の銀座随一の広さを誇る画廊で毎年、12名の作家の共演(中野中.美術評論家企画)で10年以上続けられています。少しでも多くの方に作品を見てもらおうとすると、都会での絵画展開催となってしまうのでしょうね。そんな中、猪ノ田さんは地元での個展開催にも積極的に取組まれ、近江商人博物館・中路融人記念館、かわらミュージアムやギャラリーエコールなどで単独の絵画展も開催されています。「絵画をマネージメントしてくれる人がいれば、都会でなくても展示はできるんですが…。めぐり合わせと言うか、地方ではそんなギャラリストと出会う機会は少ないんです」と話されます。50歳を超えた今、「長い年月が刻まれたアトリエ空間で魂の根源をみつめ、内なる声に従ってより深遠な表現をめざしていきたい。そのことが、芸術に関心のなかった人の心をも打ち、感性を揺さぶったり、時空を超えて届いていくものであったなら…そんなロマンも抱きます」。猪ノ田さんの熱い思いが伝わってきます。

 

「良いと思うモノを描く」。揺るぎない信念と絵画への深い愛情、飽くことのない探求心に導かれるようにして、時を重ねた古民家の梁の下、心のままに絵筆を握り、描き続けられます。猪ノ田さんの益々のご活躍をお祈りします。

Contact

お問合せ

■ 本社事業部はこちら

0120-072-834

月〜金 9:00-18:00 定休:土日祝

■ 住宅事業部 だいかねの家 はこちら

0120-15-4939

9:00-18:00