ふるさとに
芸術・文化・伝統・風土を育む

今回は東近江市栗見新田町にお住いのバルーンアーティスト、塚本裕美子さんをご紹介します。
介護福祉施設で働いていた塚本さんは、施設で開催されるクリスマスイベントで入居者さんに喜んでもらえる、自分にできることはないかと考えておられました。「プレゼントして喜ばれ、作る所を見ても楽しめて、一緒に作れるモノはないかと探していたところ、バルーンアートに出会ったんです。7年程前の事でしたね」と話されます。早速、バルーンアートの作品についてYouTubeで調べられると、犬、熊、ウサギ、ライオン、キリンや、花、剣など色々な作品が出てきました。その中から「自分が作りたい」と思う、犬、ウサギ、熊を選ばれます。風船やバルーンエアポンプを買いそろえ、基本形となる犬を作りに挑戦です。しかし…。風船についているバルーンアート作りの説明書ではイメージできず、理解不能で迷宮入りするばかり。YouTubeで再びその作り方を検索し、多くのチャンネルの中から解り易い動画を探されました。「簡単で解り易く、バルーンを素敵に見せるチャンネルを見つけたんです。後は動画を見続けての取組み。難しい所や解り難いことは、戻しては見るを何度も繰り返して取組みました。すると以外にも、2~3回のチャレンジで何とか形になったんですよ」と笑われます。入居者さんを誰一人取り残さずに、全員の皆さんにプレゼント出来る様に塚本さんが作られたバルーンアートは、皆さんのお気に入りとなってたくさんの笑顔を作られたんでしょうね。喜んでもらえると益々張りきられる塚本さん。今回は、別の赤い風船で作ったハートを持たせた熊のバルーンアートを、100個作って入居者さんにプレゼントされました。それもまた大好評となり、次は花、そして花束。花をアレンジしたブレスレットと意欲的に創作されます。また入居者さんにお手伝いしてもらって、一緒にハート型にアレンジしたり。見て、作って、もらって嬉しいですね。
割れたり、上手くくくれなかったりと私は風船がちょっと苦手なんですが…
「バルーンアート用の風船やバルーンエアポンプなど専用のモノを使うと、割れにくくて扱いやすくなります。まずはポンプでふくらませた風船をくくり。少々のことでは割れませんから、怖がらずに思い切って捻って下さい。これが出来れば後は慣れですね。丸い風船を捻るだけで、雪だるまになるでしょ。恐れが嬉しさに変わるんですよ。くくる、捻る、つなげるこの繰り返しです」と話されます。
今回当社のイベントでバルーンアートの実演、プレゼントの制作をしてもらいました。「花束、花、それをブレスレットにしたモノや手提げで持てるモノを作ってもらいましたが、会社のイベントだから、何と言っても苺のバルーンが人気でした」と言われ、実は久し振りの制作だったようですが、見事に皆さんを釘付けにしてもらいました。これからもイベントの時には、宜しくお願いしますね。最後に塚本さんにとって「バルーンアートとは」とお聞きしました。
「まずは風船の可能性の大きさですね。一つの風船で色々なモノを形に表せますし、風船を通じて様々な人と関わりが出来て、たくさんの思い出を作れること。何よりも作ることが目的ではなく、もらってくれた人が喜ぶ事を想像しながら、楽しく作れることですね」と話されました。塚本さんの益々のご活躍をお祈りします。


