ありがとうマンが贈る
〜心に残るありがとう〜 話
2026.02.06
先日、 親戚の結婚披露宴に参列してきました。とても幸せに溢れていました。新婦のお父様が男泣きをされておられ、私ももらい泣きをしました。深い愛のオーラが包んでいたように感じました。その時、思い出したエピソードがありました。皆さんに幸せと共に、シェアさせていただきます。では、始まり、始まり・・・。
「花嫁の笑顔を、君へ」
この前、一人娘が嫁に行った。
「目に入れても痛くない」と、胸を張って言える娘だった。結婚式で、娘は俺の目をまっすぐ見て、こう言った。
「お父さん、今までありがとう。大好きです」
相手のご両親もいて、婿さんもいて、会場にはたくさんの人がいた。何より、娘を笑顔で送り出してやりたいと思っていた。
だから、俺は泣かないつもりだった。
ところが、泣かなかった代わりに、情けないくらい笑ってしまった。
涙と鼻水を流しながら、笑っていた。
自分でも「我ながら情けない」と思った。
それでも、娘はしわくちゃの顔で、俺を見て泣いた。その顔が、たまらなく愛しかった。
娘の人生の場面が、ひとつずつ、勝手に胸の中で巻き戻っていった。
立とうとして転んで、悔しそうに泣いた小さな背中。
背中より大きいランドセルを背負って、カメラの画面いっぱいに笑顔を押しつけてきたあの日。
手が隠れるほど大きな制服に包まれて、少し大人びた目をしていた頃。
「お父さんのと一緒に洗わないで」と、君に怒鳴っていた娘。
今なら分かる。
あれは、君に甘えていたんだ。
照れくささと、成長した自分を認めてほしい気持ちと、まだ子どもでいたい気持ちが混ざっていたんだと思う。
君がこの世を離れたとき。娘は病室で、窓ガラスが震えるほど泣いた。声にならない声を出して、肩を揺らして、息が苦しくなるほど泣いた。俺は、その背中を抱きしめながら、何もしてやれなかった。
ただ、君に届くようにと願いながら、娘の涙が尽きるのを待つしかなかった。
それでも娘は、ちゃんと育った。
料理だって、最初は三回に一回くらいしか成功しなかった。焦がしたり、味が薄すぎたり、途中で投げ出しそうになったりもした。けれど今は、三回が三回とも美味しい。
これは、断言できる。
そしてある日、頬を染めて、緊張しながら男を連れてきた。今の婿さんだ。
玄関の前で立ち止まって、靴をそろえる手が少し震えていた。娘も同じくらい震えていた。俺は、その二人を見て、なぜだか安心した。この人なら、大丈夫だと思った。
結婚式の日。
ウェディングドレスの娘は、本当にきれいだった。笑顔がよく似合っていた。その瞬間、君の若い頃に、驚くほどそっくりだった。
ああ、君の笑顔は、ちゃんと娘の中で生きてきたんだなと思った。
娘は、俺に「大好きです」と言いながら、笑い泣きしていた。俺も、泣かないつもりだったのに、結局は涙と鼻水でぐしゃぐしゃだった。
だけど、それでよかった。
無理に強がらなくてよかった。娘があんなふうに真っすぐ育ったことが、誇らしくて、ありがたくて、どうしようもなく嬉しかった。
君へ。
娘は、嫁に行ったよ。
君に似て、笑顔の似合う娘が、幸せそうに歩いていったよ。
俺も娘も、元気にやっている。
だから、心配しなくていい。
そして、もし向こうで見ているなら。
今日の花嫁姿、君にも見せたかった。
きっと君は、泣きながら笑って、「よく頑張ったね」って言っただろうな
「子は親をよく見ている」
良きお手本になるよう人生生きていこうと学ばせていただきました!
byありがとうマン