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Dタイム

ありがとうマンが贈る 
〜心に残るありがとう〜 話

2025.10.24

「母を想うお弁当-花いっぱいの遠足の日」

先日、 Dタイムのネタになる友人との共有フォルダの中から、私の目に止まったタイトルがありました。「なぜ・・・」か分かりませんが気になりました。予想を超える想いが込み上げ涙が止まりませんでした。涙の種類・質が違うものに気づかせていただきました。皆さんへ、シェアさせていただきます。では、始まり、始まり・・・。

「母を想うお弁当
      -花いっぱいの遠足の日」

遠足の日のことでした。
お昼ご飯の時間になり、担任の先生は子どもたちの様子を見ながら、芝生の上を歩いていました。色とりどりのお弁当が並び、笑顔と笑い声があふれるなか、ふと向こうのほうに、ひときわ鮮やかなものが目に飛び込んできました。
気になった先生がそっと近づいてみると、それは小学三年生の女の子のお弁当でした。
お弁当箱の中には、色とりどりの小さな花が、まるで絵本のようにぎっしりと敷き詰められていました。そのあまりにも美しく、不思議なお弁当を見た瞬間、先生は言葉を失いました。
その女の子には、遠足の数週間前まで、一緒に暮らしていたお母さんがいました。
けれど、不運にも交通事故で亡くなってしまい、今はお父さんと二人きりの生活を送っていました。
お父さんはタクシーの運転手さん。日によって勤務が変わる仕事で、遠足当日はちょうど仕事の日でした。それでも朝早く起きて、炊飯器でご飯だけは炊いてくれていたそうです。
女の子は、自分で目覚ましをかけて起きました。誰もいない台所で、お弁当箱にご飯をよそい、冷蔵庫を開けました。
そこにあったのは、梅干と沢庵だけ。女の子は少しだけ考えて、卵を一つ取り出しました。お母さんがよく作ってくれていた卵焼きを、自分で作ってみようと思ったのです。けれど、うまく巻けず、ぐじゃぐじゃのままフライパンから外れたそれは、まるで黄色いくしゃくしゃの布のようでした。
女の子は、それを白いご飯の上にのせました。その瞬間、お母さんが作ってくれていた、可愛らしくて彩り豊かなお弁当の記憶がよみがえりました。
ハート型のにんじん、花形のウインナー、星形の卵焼き・・・
お友だちと比べても恥ずかしくない、むしろ自慢できるようなお弁当。それを思い出した女の子は、はっとして、今日のお友だちのお弁当のことを考えました。
きっとみんなのお弁当は、カラフルで、おいしそうで、楽しそう。
そして、自分のお弁当箱を見下ろしたとき、そこには真っ白なご飯の上に、黄色いぐじゃぐじゃの卵焼きがひとつだけ。
女の子は、お母さんの仏壇の前へ行きました。手を合わせた後、そっと差してあった小さな花を一輪、また一輪と摘み取りました。卵焼きの上に、その花をそっと乗せたのです。
「これで……少しだけ、お母さんのお弁当に近づけるかな」
そんな思いを込めて、女の子はお 弁当箱いっぱいに花を敷き詰めました。
そのお弁当を、彼女は大事そうに両手で抱えながら、遠足へ持って来たのでした。
その話を知った担任の先生は、遠足から帰ったあと、職員室の隅で大声を上げて泣いたといいます。女の子の家庭の事情は知っていたつもりだった。
でも、どこかで“理解しているつもり”でしかなかった自分に気づかされ、心の底から悔しさと申し訳なさで胸が詰まったのだそうです。
お弁当箱いっぱいに咲いた小さな花たちは、女の子の小さな両手が綴った、母への愛と想いのかたちでした。
それは決して“可哀想”などという言葉では語りきれない、真っすぐで、強くて、やさしい――尊い気持ちそのものだったのです。

涙が止まりません・・・
でも溢れる涙は“可哀想”などという言葉ではありません。
文末にあるように、真っすぐで、強くて、やさしい、この女の子の行動に感動したから・・・。
きっときっと、天国からお母さんが素敵なお弁当を褒めてくれているに違いないでしょうね。

私は自分に素直に生きていきますと学ばせていただきました。ありがとうございます。
byありがとうマン

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