ありがとうマンが贈る
〜心に残るありがとう〜 話
2020.05.21
私の小学校6年生の卒業式のこと。
退場の時私は、お母さんに大きい花束を渡された。今思えば騒ぐほくど大きいものじゃなかった。
当時クラスでも大人しかった私は、学校の皆の前で変に目立つことが嫌で、渡してきた花束を「いらない」と言ってお母さんに押し返してしまった。
なによりもそんな大きい花束を、人前で渡してくることが許せず恥ずかしかった。
そのあと移動した教室で、お母さんはまた私のところに駆け寄り、花束を渡してきた。
どれだけ拒否しても押し付けてくるので、嫌な顔をしてお母さんを睨みながらしぶしぶ奪い取った。
クラスの人に見られるのが本当に嫌だった。
その後、家に帰っても私は終始不機嫌で、「なんであんなことしたの」「私のことなんにも考えてない、こんなのいらない」とひどいことをお父さんに言い続けた。
「お姉ちゃん(私)の事分かってあげられなくてごめんね。
けど、お母さんはお姉ちゃんにバレないように花束を買って、誰よりも娘の卒業式を楽しみにしてたんだよ。」
その夜、私はその時お父さんに言われた事がずっと頭をかけ巡っていた。
思い返すと、お母さんは私に花束を渡すとき笑顔で「おめでとう」と言ってくれていた。すねて全然見ていなかった花束には、弟が「おねえちゃんそつぎょうおめでとう。」と書いてくれていた。
私が花束を押し返したときも、すねて口を聞かなかったときもお母さんは悲しそうな顔で笑っていた。
私はこんなに家族に想われている。
なのに私はなんてひどいことをしたんだろうと、涙が溢れて止まらなかった。
私は夜中にもかかわらずお母さんをたたき起こして涙でぐちょぐちょの顔で謝り続けた。
お母さんは私を責めもせず、ただ「ごめんね、お姉ちゃんがそんなに嫌な思いをしてるとは思わなかった。ごめんね」と繰り返していた。
これを書いている今も罪悪感でいっぱいで、思い出す度に涙でぐちょぐちょで、家族の大切さと暖かさを感じます。
私はまだ高校生だから成人したらもっと親孝行して、いつかまたこのことを謝れたらいいなぁと思います。
お母さんだいすき。
でも、こうやって気づき、謝れることができる自分でなければ、まずはOKだと!プラス思考で考えていけばいいと感じます!
そして、親孝行して恩返ししていこうと更に意思決定できればなおいいと!